はじめに
『ミカへ
ブッ飛んでるミカと繊細なミカと、いつも話し始めはどっちかよくわからなかったけど
その世界に触れられた時の事はよく覚えてるよ』
いつか誰かに話すかも知れなかったし、
誰にも話さなかったかもしれない話があるんだけど
それには沢山の登場人物が居て、沢山の話がある。
それは僕の人生の話なのかもしれないし、その人達の人生の話なのかもしれない。
色んな人が現れては僕を変えて消える。
人生の主人公は自分自身とはよく言うけど、ヒーロー物でも無い限り物語の中でどんな登場人物よりも主人公には特色なんて無かったりする。
その方が見る人を幅広く投影出来るから感情移入しやすいからだと思ってたけど
主人公って言うのはそう言う物なのかもしれない。